伊都国・平原王墓の日の巫女から授かった【鏡の唄】

 

今から約2000年ほど前(弥生時代末期)

福岡県糸島半島が伊都国だった時代

平原という地に

伊都国を守る日の巫女であり女王様がいました。

 

彼女のお墓である平原王墓は

太陽の神殿(天照の墓)の愛称で親しまれ

2000年経った今

全国から注目を集めています。

 

平原王墓遺跡の副葬品からは

銅鏡40枚

鉄刀1本

青いガラス製の勾玉やメノウ製管玉などの玉類が多数

銅鏡の中には日本最大の直径46.5センチの内行花文鏡が5枚発見され

その全ては国宝に指定されています。

 

銅鏡の数も弥生時代としては日本一です。

伊都国の女王が

弥生時代の末期の日本で

大きな力を持っていたことが伺えます。

 

 

王墓の東西には

鳥居や大柱と考えられる穴が見つかっており

これらを結んだ延長線沿いに日向峠があります。

そして一年で一番重要とされていた

お米の収穫期にあたる10月20日頃になると

毎年日向峠から昇った太陽の光がまっすぐに

女王(日の巫女)が眠る王墓へと差し込むのです

 

眠っている女王の会陰に

大柱の影(太陽の光)が差し込み

女王様は太陽の光(天照)と結ばれる。。。

女王様が日の巫女であったとされ

太陽の神殿、天照の墓と呼ばれているのには

そんなワケがあります。

 

 

そして平原王墓の鏡の謎...

埋葬されていた鏡はなんと全て割られていました。

 

日本最大の内行花文鏡のデザインは

太陽を模した銅鏡とされ

女王は地球上全ての命の根源である太陽を象徴化した

(銅鏡)を用いた呪術(太陽信仰)

として祭り事を行っていたと言われています。

平原の地には巫女集団が住んでいた

という説もあります。

 

鏡の数や大きさからも

女王だけでなく

当時の日本の中で

かなり有力な日の巫女たちが

平原の地に集まっていたのではないか...と想像すると

面白いですね。

 

2000年前の伊都国は一体

どんな国だったのでしょう。

そして割られていた鏡の意味とは...

 

時代の移り変わりの中で

巫女たちの鏡が割られ

何かが『封印』されたのだとしたら、

その封印を解くときが

今まさに来ているのだと

私は感じたのでした。

 

※イラストはいとしま学より引用させていただきました。

平原遺跡のイメージ画

 

私、空色カミュは2020年に長野より家族で旦那さんの産まれ故郷であった糸島へと移住してきました。

まだ長野に住んでいた頃、夏休みに家族旅行で訪れた糸島に強く惹きつけられ、すぐに移住を決意し

なんと2ヶ月後には住み始めていました。

 

海が綺麗で、食べ物が美味しくて

自然豊かで都市も近い。

おしゃれなカフェもあって

子育てしながらも住みやすい。

 

最初はただそんな感じで、憧れの海のある暮らしにただただ満足していたのです。

しかし、徐々にこの糸島の地には(古の魅力)がたくさん残されている不思議な神秘の力を秘めている場所であることを知っていくことになりました。

 

パートナーである旦那さんにある日

「すごい場所があるんだよ」と連れて行ってもらった平原王墓遺跡

 

空は晴天。

そこは静かな何もない草原に蝶々が舞い踊り、なんとも清らかな空気感でした。

へーここが王墓かぁと小さな丘のような王墓の周りを歩いていたら、突然不思議な現象が起きたのです

 

私の身体の中に全身真っ白な衣を着て黒髪の大きなお団子頭をした女性がいました。

手や首に玉のアクセサリーを身につけて、にこやかに風を感じ光を感じ優雅に歩いていました。

 

私はその方と一緒に平原王墓の周りを歩きました。

 

すると、突然唄が降りてきたのです。

一緒に唄を歌いながら歩くとしばらくして、その現象はすうっと消えていきました。

 

彼女と一緒に歩くとき、アクセサリーの感触や肌に纏っている衣の感触

そして風や光を一緒に感じていました。

 

今ここに生きる私と、2000年前の彼女が同時に存在しているような不思議な感覚でした。

彼女の観ている世界と、私の観ている世界が時空を越えて存在しているような...。

 

そしてその現象が終わってからもその唄のメロディがずっと頭にループし始め止まらなくなり

私はすぐに携帯のボイスレコーダーにその唄をレコーディングしました。

 

後にその唄を大切に降ろし改めて曲にしたのがアルバム天色夢に収録されている

【太陽と虹の子供たちへ】です。

 

そして、私はそれをきっかけに糸島の古の神秘の力に、どんどん吸い寄せられ

色々なところで祈り歌い舞うことになりました。

その度に内側に眠っていた『日の巫女の力』が

息を吹き返すかのように目を覚まし出したのでした。

 

糸島で出逢った即興ピアニストの今井てつさんと平原王墓の朝日の光と共に即興で降ろした唄

〜幾千の夜を越えて〜

そして高祖神社の冬至の時の奉納演奏では〜山の恵み海の恵み〜という曲も誕生しています。

 

 

平原王墓の朝陽と共に今井てつさんとの即興で降ろされた唄

 

そして移住して一年経った2021年秋。

深江海岸の海の家はしもとさんで開催されていたバリ舞踊のイベントに参加した時

目の前の海の向こうに見える、まるでピラミッドのようにも見える姫島を見たとき

たくさんの人が喜びに満ちて歌い踊るお祭りのヴィジョンがふと脳裏に浮かんだのです。

 

「ここで、みんなが唄い踊るお祭りをやろう」一緒にいた旦那さんにすぐ伝えました。

その場ですぐに海の家はしもとさんに声をかけさせていただき、開催日を決めました。

それが祈りの唄と舞、ARTの芸術祭〜女神まつり〜の始まりでした。

 

私はいつもふとヴィジョンが降りてきます。しかしそれはいつも突拍子もないことだったりします。

「本当にやるの?どうやって??」

小さなコンサートや自主イベントはやったことがあるけれど、みんなを巻き込んだお祭りなんてやったことがありませんでした。しかも、第一回目の女神祭り開催と決めた11月3日の文化の日まで準備期間がなんと1ヶ月ほどしかありませんでした。

 

実現させるために良きアドバイスと軸を作ってくれるのが、パートナーであるヒロ君です。

古代祭祀を行いヴィジョンを降ろすのが女性(巫女)の役割であり、現実化するのが男性(審神者)の役割だったという話を聞いた時、とても納得しました。

 

 

深江の海岸より豊玉姫が鎮座する『姫島』

 

 

腹に決めると全ては動き出すとはまさにこのこと。

糸島で出逢ったミュージシャンやダンサーの友人に声をかけたり、やると決めたらあっという間に仲間たちに繋がっていきました。

 

そして私に降りてきたもう一つのヴィジョン。

それは、マルシェ出店の皆んなやアーティスト、そしてお祭りの参加者の皆も全員で最後は輪になり、

ハートのボイス共鳴をすることでした。

 

ハートのボイス共鳴とは

みんなで輪になり手を繋ぎ、そこに大きな大地の会陰を産みだすのです。

目を閉じて音に合わせて呼吸を繰り返し、内なる自分自身と深く繋がり、唄がうまい下手などは一切関係なく

ただただハートから溢れる純粋な声の共鳴がハーモニーを産みだすのです。

ハートのボイス共鳴はワンネスを体験することができます。

 

そして大地の会陰はみんなの発声と共に呼吸するのです。

 

初めての女神まつりではまさにそのヴィジョンが叶い、参加者全員で輪となり響き合わせることが出来ました。

夕日の光と共に声を響き合わせたとき、なんとも言えない感動がみんなを包み自然と涙が出てきたという人が沢山いました。

 

大人も子供もみんなが純粋な愛を持っている。

 

音楽とダンスと共に一日を共にしたみんなと、改めて深く気づく女神まつりとなりました。

 

第一回目の女神まつり〜即興セッション〜

 

そして第二回目となる女神まつりもまた、県外や海外からも多くの巫女シスターズが集結。

平原王墓に太陽の日光が差し込む10月20日に合わせてみんなで平原王墓の神事で共に祈り合わせ、

女神祭りはシャーマニックな力を女神性と共に呼び覚ます『魂の大共鳴』となる素晴らしいお祭りとなりました。

 

女神祭りつながり合った糸島在住即興ピアニストの今井てつさん、アフリカンパーカッショニストのHIROKISSさんと空色カミュによる即興演奏ユニット【天真音-アマト】が、2024年2月10日(旧暦元旦)より幕を開けました。

 

第二回女神まつり

オープニングセレモニー『山の恵み海の恵み』

作詞作曲 空色カミュ

振り付け・舞台演出 LATA

 

伊都国歴史博物館にある平原より発掘された銅鏡と共に

 

そして3回目となる2024年の女神まつりに合わせて

次なるビジョンが降りてきました。

 

それは平原の鏡の唄を産み出し、

みんなで祈りうたい舞うということ。

 

なんてことだ〜!!と魂が震えました。

2000年の時を経て、、、

ついに封印が解かれるのだ。。。と感じました。

 

私は6月のある日平原に一人向かいました。

とても美しい日でした。

待っていたよと言ってくれているみたいに、また蝶々たちが舞い踊っていました。

 

シャーマンドラムを叩きながら、しばらく太陽の光と風を感じていると

ふと唄が降りてきました。

 

それがこのフレーズです。

 

扉ひらいて

映し出される鏡の奥に

息する私

時を越えて今

産みだす唄

 

私はしばらくそこでその唄を感じ

家に帰るとすぐに曲を作り始めました。

 

この唄を天真音の今井てつさんと、HIROKISSさんと共に演奏し女神祭りで奉納したい。

そして、この唄に舞を降ろすのは光の舞TOMOさんだと直感で感じました。

 

そして女神祭りのオープニングセレモニーで共にこの鏡の唄を唄い踊ってくれる

日の巫女メンバーを募集しました。

 

すると全国より沢山の方が想いに共鳴し

鏡の唄を一緒に歌い踊りたいと手を上げてくれたのです!!!

 

それはとてもとても

魂が震えるほどに嬉しいことでした。

 

仲間は全国にいるんだ。

想いは繋がっていると確信しました。

 

2000年の時を越えて

ついに鏡の封印が解かれ、

何かが始まるんだ!!!

 

そう深く深く感じていました。

 

 

 

平原で唄を降ろし始めた日から、私は『鏡の唄』の作詞作曲へと取り組みました。

2000年前の日の巫女たちの鏡の呪術と共に、それを現代に生きる日の巫女のカケラを持った私たちが歌と舞として祈りを繋ぐ。

これは完全に時空を越えた共同創造でした。

そしてついに誕生した『鏡の唄』を、伊都国歴史博物館に展示されている本物の鏡たちを前に

イヤフォンで聞いた時の魂の震えを私は忘れません。

 

2024年の秋分の日。

糸島の桜井神社でのご奉納の舞台で

初めてその『鏡の唄』を天真音のメンバー今井てつさんHIROKISSさんの演奏と共に披露させていただきました。

芸術家である神田さおりさんが、その演奏と共に絵を降ろしてくださいました。

 

その前日、なんと夜から大雨暴風雨。そして雷が朝まで鳴り響きました。

朝まで降り続いた雨がなんと上がり、無事に櫻井神社神楽殿でご奉納の舞台が始めることが出来たのです。

そして鏡の唄を歌い始めた時、分厚い雨雲が流れ美しい太陽の光が差し込んだのです。

そしてアゲハ蝶が現れました。舞台に芸術作品を奉納してくださった大久保ま由実さんの絵の中にも同じアゲハ蝶がいました。まさに神ごと。。。

集まってくださった皆さまと神様との奇跡のようなご奉納の舞台となりました。

 

そしてご奉納の日に知ったことだったのですが、なんと秋分の日の前日は、ずっと続いていた桜井大神宮の御社の修繕が終わり、一時的に別の場所へ移されていた御神体が桜井大神宮にお戻りになられた日だったのです。

雷があんなに鳴っていたのは、きっと神様が喜ばれていたからだったのでしょう。

 

実は『鏡の唄』の最後のフレーズにどうしてもなかなか言葉が出てこない部分がありました。

桜井神社にある『岩戸宮』にお参りに行った際、ついにそのフレーズが降りてきたのです。

鏡の唄は糸島の大切な聖地より祈りの言葉を授かり産まれています。

桜井神社さまでご奉納できたことは、魂の歓びでした。

本当にありがとうございました。

 

2024年秋分 糸島桜井神社神楽殿

天真音 ×  芸術家 神田さおり

ART by

『 POWER OF LOVE 』 

SAORI KANDA

 

作品 芸術家 大久保ま由実

 

 

櫻井神社神楽殿での

鏡の唄

ご奉納

 

 

そしてついに迎えた

第3回 女神まつり

2024年10月19日

 

全国より集まってくれた日の巫女のカケラを持つみんなと糸島でオープニングセレモニーで歌い舞う『鏡の唄』の稽古合宿をし、いよいよ迎えた女神まつり当日。この日は平原に太陽の光が差し込む20日の前日。みんなでまずは平原でご奉納をしてから女神祭へと向かう予定でした。しかし前日までずっと日輪や月輪、彩雲が出るほど晴れていたのに、夜からまた大雨と雷が朝まで続きました。まるで龍たちが踊っているようでした。

鏡の唄はまさに『アマを開き天と地を結ぶ』ご神事。。。10時間に及ぶ稽古の中ですでにアマが開かれまくったのか、天から恵みの雨がザアザア。

やっと迎えた約束の大切な日。

衣装に身を包みさあ出発。。。と扉を開けたら雨が土砂降り。

流石にこの大雨ではご奉納が難しい。。。

一旦諦めかけたのですが、先に平原に到着していた今井てつさんからの電話でなんと雲が流れて

晴れ間が見えてきたとのこと。

平原に着くと雨はすっかり上がり、無事にみんなで鏡の唄をご奉納することが出来たのです。

 

それはまさに魂の喜びでした。

みんな、想いは一つでした。

 

そして鏡の唄をご奉納しているとき、分厚い雨雲の間から二本の光が差し込みました。

 

それはとても美しい神秘の光でした。

 

 

鏡の唄と舞は

一人一人の『アマの力』を呼び覚まします。

 

そして天と地、自然界

エレメント、内なる聖なる領域に呼びかけ

古代日の巫女たちとの共鳴と共に

わたしたちの中にある

『真実の鏡』を取り戻し

 

自分自身のアマの力を自然に開き

内側から溢れる女神の歓びの泉と共に

唄い舞うことで

世界を太陽のように照らすご神事です

 

女神祭りの後

この〜鏡びらき〜を

全国各地で

やっていくビジョンが生まれました。

 

糸島女神まつりで共に

鏡の唄を祈り唄い踊ってくれた皆さん

演奏してれた音楽家の皆さん

 

本当にありがとうございます。

 

次はあなたもぜひ一緒に

鏡の唄を歌い踊りませんか?

 

女神まつり『鏡の唄』のセレモニーで降ろされた

画家 MAYUMI MIOさんの作品

 

平原王墓遺跡より発掘された内行花文鏡

太陽のデザイン

 

 

私の手に持っている白いアーチは、平原より出土した内行花文鏡の太陽の紋章のデザインをマクラメ作家であるパートナーのヒロ君が産み出したものです。

平原の日の巫女がご神事として使っていた銅鏡のエネルギーを転写し、『あなたの真実の鏡に映る光を照らす』そんな想いと共に、大切な音開きの舞台でこの太陽の紋章と共に唄い踊らせていただいております。

 

最後に鏡の唄の歌詞を載せますので、ぜひ感じてみて頂けましたら幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

 

空色カミュ

 

 

鏡の唄 

作詞作曲 空色カミュ

 

 

扉ひらいて

映し出される鏡の奥に

息するわたし

時を越えて今

産み出す唄

 

あまをてらす

光さして

今ここに満ちあふれる

 

天の祈り 風に乗って

運ばれし伊都国の地

 

あまをひらき

唄い舞えば

彩りあふれる大地

 

日出る地

蘇る

 

雨風よ

空よ

大地よ

 

祈りうたい

舞い踊れば

ひらかれる 天の岩戸

 

火よ

風よ

水よ

大地よ

 

月より

太陽よ

星々よ

 

あなたよ

わたしよ

 

扉ひらいて

映し出される鏡の奥に

息する私

時を越えて今

産みだす唄

 

 

平原の女王『日の巫女』鏡の復活の儀式

糸島女神まつり

2024.10.19

会場 海の家はしもと

オープニングセレモニー

 

〜演奏〜

今井てつ

HIROKISS

ZERO神馬笛

HIROTSUGU

渡辺融

 

〜舞・振り付け〜

光の舞TOMO

 

鏡の唄と舞チーム

 

〜総合演出・うた〜

 空色カミュ

 

 

お知らせ

 

2025年4月12日土曜日

糸島より和歌山熊野へ!!

 

熊野本宮大社大斎原での【鏡開き祭り】ご奉納が決まりました。

一緒に唄い舞うメンバーを募集ています。

どうぞよろしくお願いします。

 

詳しくはこちらをご覧ください。